総合難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★★☆
理科難易度:★★☆☆☆
社会難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★★☆
理科難易度:★★☆☆☆
社会難易度:★★★☆☆
鷗友学園中は、東京都世田谷区にある完全中高一貫校(高校からの募集がない)で、「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」を校訓とした教育が行われています。
東大合格者数が10名を超える年もあるなど、進学実績も非常によく、難関国公立大・私大への合格者を多数輩出しています。
また、国公立・私立医学部への進学者も多数います。
①算国理社で配点が同じなので、理社が得意な人には有利。
②出題レベルは基本~標準だが、知識の「網羅性」が問われる。
③算国で高得点を取るには「記述力」が必要。
科目 | 配点 | 時間 | 問題数 | 難易度 | 記述・要途中式 | 要思考力問題率 | 難問出題率 | 出題タイプ | 合格最低ライン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 100点 | 45分 | やや多い | やや難 | 100% | 40% | 20% | B | 65% |
算数 | 100点 | 45分 | 標準 | 標準 | 100% | 25% | 15% | AB | 60% |
理科 | 100点 | 45分 | やや少ない | やや易 | 50% | 30% | 5% | A | 65% |
社会 | 100点 | 45分 | 標準 | 標準 | 30% | 30% | 5% | A | 60% |
A タイプ |
全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。 | B タイプ |
全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。 | AB タイプ |
全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。 |
---|
科目 | 出題されやすい単元・形式 |
---|---|
国語 | ●小説・物語文 ●論説文・説明文 ●漢字の読み書き |
算数 | ●四則計算 ●数の性質(約数・倍数) ●相当算 ●割合 ●速さ ●図形(移動、相似、グラフ) |
理科 | ●植物総合 ●動物総合 ●物質と変化総合 ●浮力と密度 (ただし、出題分野には偏りがあまりないので全般的な学習が必要) |
社会 | ●日本の地理 ●日本の歴史 ●政治総合 ●時事問題 |
科目 | 学習すべき内容・学習方法 | 試験での得点方法 |
---|---|---|
国語 | 大問3題構成で、小説・物語文、論説文・説明文、漢字の読み書きの各1題が出題される。 鷗友学園の国語の特徴は二つで、一つは「文章量の多さ」であり、スピーディーかつ正確に読む読解力を身に付けることが必要になってくる。 日ごろの問題演習の時から、少し短めの時間制限を設けて問題を解くことで読解力を養うと同時に、小説や評論文の本を読む習慣もつけておきたい。 また、特徴の二つ目は「記述問題の多さ」であり、設問はすべてが記述形式になっている。 50字程度の記述問題や、年度によっては100字ほどの記述問題が出題されることもあるので、類似問題を用いたりすることで記述問題対策をしっかりと講じておくことが非常に重要になってくる。 その中でも、内容理解、理由、心理・心情の変化、筆者の意見などの説明を求める問題が多いので、少し意識して重点的に強化したい。 | 文章量が多いだけでなく記述問題が多く時間の余裕がほとんどないため、時間配分が最重要ポイントになる。 大問ごとの時間配分だけでなく、小問ごとの時間配分まである程度決めておき、時間を浪費して取りこぼしができないように工夫することが重要だ。 |
算数 | 大問数が8題(小問数は約15問)という構成になっている。 前半の3題は基本問題(計算や小問集合)、後半には応用問題が出題される。 そのため、まずは基本から応用までバランスよく演習を積み、その後、頻出の単元がある程度決まっているので、その部分の重点強化をすることが高得点につながる。 また、鷗友独特の傾向として問題用紙と解答用紙が一緒になっているという点が挙げられる。 問題用紙内の解答欄に答えを、余白部分に途中式や考え方を書くという独自の形式であるため、日ごろの学習からノートにはしっかりと途中過程を書く習慣をつけたい。 | まず大問1~3の基本問題をスピーディかつ正確に解く。 その後、大問4以降で解けそうな問題から手を付けいく。 もし答えまでたどり着かなかったとしても、途中過程を記入しておくことで部分点につながるため、消さずに残しておくこと。 最後の数分で基本問題の見直しができるように時間配分を工夫したい。 |
理科 | 大問数は4題で、物理・化学・生物・地学からバランスよく出題される。 ただし年度ごとに出題されるテーマはバラバラなので、すべての分野において網羅的に学習しておかないと大問を丸々1題落とすということにもなりかねない。 基本的な内容で十分なので、参考書や問題集で網羅的な学習をしておきたい。 また、実験を元にした応用問題も多少出題されることがあるので、日ごろから科学的な興味を持ち、学校の実験の時間には自分なりにしっかりと分析・考察する姿勢を持って取り組むことが高得点にも繋がってくる。 | 基本~標準レベルの問題が大半であるため、解けそうな問題から順々に解いていく。 試験時間に対して問題数は若干少なめなので、焦らずに落ち着いて解き進めていくことが大事だ。 |
社会 | 大問3題の構成で、地理・歴史・公民(政治)からバランスよく出題される。 総合問題を中心に出題されるので、網羅的な学習をできているかが得点に大きく影響する。そのため、参考書や問題集は得意・不得意分野に関わらず一通りこなしておきたい。 解答形式はほとんどが正誤選択だが、一部では記述形式もある。記述形式では、例えばある歴史的事象の理由を聞くような問題が多いので、演習を通して訓練しておきたい。 また、資料の量も多いので、日ごろの学習の際に資料集や教科書の図表をチェックしておくことが望ましい。 | 基本~標準的なレベルの問題が多いので、1問1問しっかりと解いていく。 その際、漢字の細かい部分のチェックをするなどして、ミスによる失点がないようにしたい。 |
鷗友学園中合格に必要なのは、「網羅性」、「記述力」の2つです。
まず、総合的に基本~標準レベルの問題が多い一方で、出題分野の統一感は少なく年度によって大きく異なるため、全範囲を網羅的に学習して苦手分野を作らないことが非常に重要になります。
また、算数ではすべての問題で途中過程を書くスペースがあり、国語では重量のある記述問題が出題されるため、記述力の有無が得点差に大きく影響します。
以上の2点を意識しながら、日々の学習を積み重ねていくことが必要になるでしょう。