
総合難易度:★★★★☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★★☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★★☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★★☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★★☆
開智中は埼玉県さいたま市にある共学の中高一貫制学校です。
「心豊かな創造型・発信型の国際的リーダー」の育成を教育目標としており、それに基づいて自主性を基調とした教育がなされています。
埼玉県私立中学校ではNo.1ともいえる進学実績を持ち、東京大学をはじめとする難関大学への合格実績を多く残しています。

①算数が120点、国語が100点、理社が各50点と傾斜配点である
②出題レベルとしては、スタンダードな問題が多い。
③出題内容としては、実学的な内容が重視されている。

科目 | 配点 | 時間 | 問題数 | 難易度 | 記述・要途中式 | 難問出題率 | 出題タイプ | 合格最低ライン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 100点 | 50分 | やや多い | やや難 | 40% (60%) | 20% (30%) | AB | 50% |
算数 | 120点 | 60分 | 普通 | 普通 | 33% (33%) | 12% (12%) | AB | 65% |
理科 | 60点 | 30分 | 普通 | 普通 | 12% (15%) | 5% (10%) | A | 65% |
社会 | 60点 | 30分 | 普通 | やや難 | 20% (25%) | 15% (15%) | A | 60% |
A タイプ |
全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。 | B タイプ |
全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。 | AB タイプ |
全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。 |
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科目 | 出題されやすい単元・形式 |
---|---|
国語 | ●説明文 ●物語文 ●漢字の書き、読み、語句 ●50字~100字の記述 ●文中の「対照」や「比較」が解くカギとなる問題 |
算数 | ●数の性質 ●割合・比 ●速さ・速さと比 ●平面図形・立体図形 ●還元算 |
理科 | ●物理 力のつりあい、光 ●化学 ●生物 人体 ●地学 天体・地層 |
社会 | ●地理・歴史・現代社会の各単元から出題されるが、やや現代社会の配分が高く、時事問題も頻出。 資料(史料)の読み取りがカギになる。 資料は、一般の資料集からではなく、官公庁のホームページや新聞記事などから、幅広く引用される |

科目 | 学習すべき内容・学習方法 | 試験での得点方法 |
---|---|---|
国語 | 読解問題2題で、その中に漢字や知識問題が含まれています。読解では、曖昧になんとなく読むのではなく、正確に読み取る力が強く求められている。文章の中での、「対照」「比較」「変化」などに注意して読む習慣をつけながら勉強を進めることが必要でしょう。また、解答形式としては40~130字での記述問題が多く、記述力が合格に大きく影響します。記述対策をしっかりとしておくことが合格には必要不可欠です。過去問としては、渋谷教育学園幕張中、渋谷中、豊島岡学園中などと傾向が近いため、これらの過去問の演習も効果的です。 | 文中の漢字や、接続詞など、比較的正答しやすいところをまず確実に解き、同時に文中の核となる「対照」や「比較」、「変化」を意識しながら読む。出題されたときに、素早く対処できるはずだ。 |
算数 | 問題構成としては、まず基本的な計算問題・一行問題があり、最後に応用問題があるという構成です。基本的な内容での出題が多いため高得点勝負になるので、不得意単元を作らないようにまんべんなく学習を進めることが必要です。また、応用問題は図形が出題されることが多いので、図形問題を重点的に演習しておくとよいでしょう。全体的に典型的な問題が多いので、模試の問題をしっかり復習することが、そのまま入試対策になります。過去問としては、市川中、函館ラ・サール中、公文国際学園中、東京女学館中などと出題傾向が近いため、これらの過去問演習を行うことも効果的です。 | 最後の応用問題までは解きやすい問題が並んでいるので、まずはこれを素早く解答し、できるだけ応用問題に時間を割くようにしたい。 |
理科 | 大問4題の構成で、各分野から均等に出題されます。実験・観察をテーマにした問題が多いため、記述問題・計算問題が多く出題されています。特に記述問題では、実験器具の使い方を図示する問題などもあります。ただ、一見すると取っつきにくい印象を持つかもしれませんが、中身は基本的なものが多く、テキストや参考書をまんべんなくこなしていれば、必ず一度は目にしている問題ばかりです。基本レベルをきちんと理解し、その上で応用レベルに進んで学習する必要があります。 | 大問をまず俯瞰した後、得意なところから解いていく。30分という解答時間なので、一発解答できるところを早めに見つけ、確実に得点できるところを取りこぼさないようにしたい。 |
社会 | 大問3題の構成で、各分野から均等に出題されますが、特徴としてはどの単元も「現代社会」と関連づける傾向が強い点です。単純に「受験勉強」として勉強するのではなく、「テキストで学んだこと」と「今自分が生きている社会」との接点を自分なりに見つけ出そうとする姿勢を持つことが、そのまま本校の対策として大きな効果を発揮します。また、テキストや教科書の欄外にある用語や、新聞で解説があることがらなどをノートにまとめ、徹底して学習する必要があります。例えば『予習シリーズ』の「学びを深めるページ」など、学習内容と関連した事項を文章で紹介しているページは必読です。同校の入試問題のリード文・資料の中には、比較的難解なものもあるため、知識を深める学習を行うことが必要です。また、秋に発売される時事問題集は2冊以上購入して、直前期はこれを中心に集中して学習しましょう。 | リード文や資料が全体的に難しいが、全ての問題が難しいわけではない。ほとんどの受験生が答えられる簡単な問題が多いため、これを落とさないようにすることが、合格につながる。 |

開智中攻略のポイントは「算数」、「基礎力」、「実学性」の3つです。
傾斜配点からもわかるように算数の点数が120点の高く、算数の出来不出来が合格に直結します。
出題傾向を踏まえたうえで、しっかりと算数の対策を取ることが不可欠です。>
また、全科目ともスタンダードなレベルの問題が多いため、基礎力をしっかりと身につけておくことが必要です。>
ただ、スタンダートといっても簡単な問題をやればいいというわけではありません。>
本校では、社会では「現代社会」と関連づけた問題、理科では「実験器具の使い方」に関する問題など、実学的な内容を重視しているので、基本的な内容の本質をしっかりと把握しながら学習を進めて必要があります。