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過去の分析と特徴

過去の分析
総合難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★☆☆

日本大学豊山中は、東京都文京区にある日本大学が設置する正付属校の一つで、日本大学付属校の中でも最も歴史をもつ学校です。
入試は各教科、分野に偏りが少なく、基礎的な内容を中心とした幅広い出題が特徴です。一方で、国語と算数の配点が高く、2科目受験もあるため、特にこれら2科目を重点的に対策する必要があります。

特徴

①基礎~標準程度の難易度で出題されます。
②各分野から幅広く出題されます。
③処理速度が求められます。

合格への対策

科目別出題形式・タイプ分析
科目配点時間問題数難易度記述・要途中式出題タイプ
国語100点50分普通普通10%A
算数100点50分普通普通0%A
理科50点理社合わせて60分普通普通0.5%A
社会50点理社合わせて60分普通普通0.5%A
出題タイプの解説
A
タイプ
全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。 B
タイプ
全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。 AB
タイプ
全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。
科目別出題傾向
科目出題されやすい単元・形式
国語●説明・論説文
●小説・物語文
●漢字の読み書き
●語句の意味
●慣用句・ことわざ
●文学作品の知識
算数●四則計算、単位
●割合と比
●規則性
●場合の数
●数の性質
●平面図形・立体図形
理科●動物・植物
●物質の性質・変化
●力学、光・音、電気
●天体、気象、大地
社会●日本地理総合
●政治総合
●歴史総合
●時事問題
科目別対策
科目学習すべき内容・学習方法試験での得点方法
国語大問構成は3題(小問は20問程度)、知識問題、説明文、物語文の形式で、随筆文や韻文はほとんど出題されません。大問1の知識問題では、漢字の読み書き、部首、慣用句、ことわざが頻出です。また、対義語、四字熟語、共通の漢字補充、文法といった出題例もあります。毎日の漢字学習に加えて、語句の知識も出会う度に覚えていくことが重要です。
説明文は文章量が標準的で、設問数は7~8問程度、記述問題が2問程度出題されます。記号選択問題では、接続語、語彙、脱文挿入、内容理解が中心となります。記述問題では、指示語の内容説明、言い換えが多く、字数制限の8割以上を書くことが求められます。
物語文の文章量は説明文よりもやや多く、設問数は同じく7~8問程度で、素材文のテーマは友人や家族の人間関係を描いたものが頻出です。設問では行動や心情の理由、人物像の読み取りが求められます。過去問演習等を通じて、主題や心情の流れを掴みながら読み解く訓練が必要です。
まず知識問題は8割を目標に確実に得点することが重要です。ただし、ひらめきを要する問題は、思いつかなければ後回しにしましょう。
読解問題では時間配分を決めた上で、説明文と物語文のうち得意な方から着手することがポイントです。時間的にはさほど厳しさはなく、ほとんど本文中に直接のヒントが書いてある問題であるため、落ち着いて手がかりを探すことが重要です。
また、記述問題の配点が大きめなので、満点ではなかったとしても必ず解答したいところです。傍線部付近や設問、字数、そして文末に注意を払いましょう。
算数大問は6題(小問は25問程度)で、出題範囲は幅広く、計算、単位、数の性質、割合、特殊算、規則性、場合の数、平面図形、立体図形などが出題されます。特に平面図形と立体図形は毎年出題され、グラフを読み取る問題も出題頻度が高いです。
基礎的な問題から標準的な典型題が中心で、全体的な難易度は比較的穏やかなので、ケアレスミスが命取りとなります。設問で問われている内容をよく読み、答えのみを解答する形式でも問題用紙に途中式をしっかり残す習慣をつけることが大切です。
小問数は決して少なくはありません。そのため、1問あたりに時間をかけすぎないように、計算の工夫やより速く正確な解法を日頃から追求してください。
毎日の計算練習を怠らず、基本テキストで典型題の処理精度を高めると同時に、過去問演習を通して時間感覚を養いながら対策しましょう。
まず、大問1の計算問題と大問2の小問集合は1問あたり1分程度を目安に素早く処理することが重要です。
その後、大問3以降は得意な問題から手をつけるようにしましょう。後半の大問の中で、最後の設問はやや難易度が高い場合もあり、(1)や(2)を解くなどの判断もできると良いでしょう。
試験時間にあまり余裕がないので、計算の工夫を積極的に活用したり、設問に優先順位をつけたりする必要があります。
理科大問4題(小問25問程度)、生物、地学、化学、物理の各分野から1題ずつ出題されます。
テキストに載っている基礎的な内容が大半を占め、近年は時事問題も増加傾向にあります。問題形式は記号選択問題と用語、計算問題が中心で、記述は少ないです。幅広い題材が出題されますが、特に実験、観察、観測をテーマにした出題が目立ちます。
まずは基本テキストを満遍なく押さえることが最も有効な対策です。実験を扱う単元では、器材や手順、結果、その理由などを掴んでおきましょう。その上で、過去問などの問題演習を通じて知識の抜け漏れをつぶすことが重要です。また、直前期には時事問題のテキストを一冊仕上げたいです。
社会と合わせて60分の時間設定なので、配分がどちらかに偏ることのないよう注意が必要です。開始直後に問題の分野を一通り確認し、得意なものから着手しましょう。
実験をテーマにした問題はリード文が長くなる傾向にあるため、読解問題のように注意深く読む必要があります。
また、計算問題は問われている数値や四捨五入等の条件を注意深く確認した上で、落ち着いて処理しましょう。
社会大問4題(小問25問程度)、地理、歴史、公民の各分野から1題ずつ出題されます。
各分野、1ページ程度のリード文があり、傍線部に関連した設問や空所補充問題が出題されます。リード文は時事ニュースを切り口としたものが多いため、日頃からニュースと学習した内容を結びつけておくと良いでしょう。
記号選択問題と用語を答える問題がほとんどで、記述問題は基本的に短いものが1題程度のみで、出題されないこともあります。基礎的な知識を問う一問一答形式の問題に慣れておくことで、スピーディーな処理に繋がり、理科に十分な時間を確保することができるでしょう。
理科と合わせて60分の時間設定なので、配分がどちらかに偏ることのないよう注意が必要です。開始直後に問題の分野を一通り確認し、得意なものから着手しましょう。
記号選択問題では「間違っているもの」を選ぶ正誤問題も目立つので、設問と選択肢すべてを読む必要があります。
空所補充問題は空所の前後を中心としたリード文中のヒントも踏まえて埋めましょう。

対策まとめ

日本大学豊山中合格に必要なのは、「基本的知識の精度」と「処理速度」です。
テキストの内容を網羅的に学習し、広く正確な知識を身に着けることが求められます。演習を通して、繰り返し多くの問題にあたりましょう。 また、理社では時事を絡めた出題があるので、日頃からニュースと関連付けた学習が大切です。 全科目に共通して高得点勝負になるので、速く正確に問題を処理する訓練を積むことが必要となります。

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