総合難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★☆☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★☆☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★☆☆
広尾学園中は、東京都港区にある中高一貫共学校です(2007年までは純心女子学園)。
「自律と共生」という教育方針をもとに、6年間指導を行っています。
文科省から「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)」に指定されており、国際教育にも力を入れています。
そのため海外大学の合格実績もあり、平成26年は6名、平成25年は10名でした。
また、国内の大学合格実績も順調で、平成26年は国公立大29名、医学部5名、早慶上理は91名、GMARCHは143名でした。
①本科コースと医進・サイエンスコースで配点・時間が異なる。
②本科コースでは算国、医進・サイエンスコースでは算理の配点が高い。
③どちらのコースにせよ、算数での高得点が合格には不可欠になる。
科目 | 配点 | 時間 | 問題数 | 難易度 | 記述・要途中式 | 要思考力問題率 | 難問出題率 | 出題タイプ | 合格最低ライン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 100点 | 50分 | 普通 | 普通 | 15% | 10% | 10% | AB | 55% |
算数 | 100点 | 50分 | 普通 | やや易 | 0% | 15% | 5% | A | 75% |
理科 | 50点 | 30分 | 普通 | 普通 | 15% | 15% | 10% | AB | 55% |
社会 | 50点 | 30分 | やや多い | 普通 | 10% | 10% | 10% | AB | 65% |
A タイプ |
全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。 | B タイプ |
全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。 | AB タイプ |
全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。 |
---|
科目 | 出題されやすい単元・形式 |
---|---|
国語 | ●漢字の読み書き ●言葉の知識(慣用句、ことわざなど) ●小説・物語文 ●論説・説明文 |
算数 | ●計算問題 ●特殊算(還元算) ●数の性質 ●図形問題 |
理科 | ●物理(力のつり合い、電気、光) ●化学(水溶液) ●生物(植物、動物、環境) ●地学(天体、火山・地層、気温・湿度) |
社会 | ●日本の地理 ●世界の地理 ●日本の歴史 ●公民(特に憲法) |

科目 | 学習すべき内容・学習方法 | 試験での得点方法 |
---|---|---|
国語 | 大問3~4題の構成で、漢字の読み書きや慣用句などの知識問題から1~2題、小説・物語文から1題、論説・説明文から1題出題される。 知識問題が独立した大問として1~2題出題されるため、国語で安定した得点を取るためには、知識の補充が必要不可欠になる。毎日短くてもいいのでしっかりと知識を学ぶ時間を作りたい。 また、読解問題は文章をしっかりと読んで内容を把握できれば解答できる問題が大半であるため、読解問題の演習を重ねて、正確な読解力を身に付けておく必要がある。 また、解答形式は記号選択が大半だが、読解問題では記述問題が1題ずつ出題される。普段の学習の際から、文章を読んだら自分の言葉で内容や要旨・ストーリー展開をまとめるなどして、文章の内容を正確に把握し、それを記述する力を磨いておきたい。 | いきなり問題を解くのではなく、まずは大問数と問題構成を確認して時間配分を決める。 その後、まずは漢字や慣用句などの知識問題をスピーディーにこなす。 それが終わったら、読解問題の記号選択問題を素早く、かつ正確に解き、記述問題に使える時間をしっかりと確保する。 |
算数 | 大問数5題(小問数は約18問)の問題構成。 全体的に難易度はやや低めであり、受験者平均・合格者平均ともに高くなっている。 大問1・2では計算問題と小問集合が出題され基本的な内容が問われるため、基本レベルの問題集は抜けもれなく網羅的に解き、苦手分野を作らないことが重要になる。 大問3以降は標準~やや応用レベルの問題が出題され、若干の思考力が問われるため、過去問を見て難易度を把握したうえで、しっかりと演習を積んでおきたい。 また、本科コースでは解答のみ書く解答形式なので、ミスが命取りになる。ミスノートを作るなどして自分のミスをしっかり把握し、ミスを減らす工夫を普段から意識したい。(医進・サイエンスコースは途中過程記入欄あり。) | まずは大問1・2の計算・小問集合を素早く解く。 その後、大問3以降に一通り目を通してある程度難易度を見極めた上で、解けそうな問題から順次解いていく。 全体的に難度がやや低めのため、ミスは命取りになる。見直し時間をしっかりと取れるように時間配分を考えること。 |
理科 | 大問数は4題ほどで、物理・化学・生物・地学からバランスよく出題されるため、苦手分野や未習分野ができないように網羅的に学習しておく必要がある。 また解答形式は記号選択や適語記入が中心だが、記述問題や作図問題も出題される。そのため、記述や作図を重点的に強化しておくことは、理科で高得点を取るためには必要不可欠になる。 | まずは記号選択問題と適語記入問題を素早く解いていく。 その後、記述・作図問題を時間をかけて丁寧に解いていく。その際、時間が足りなくなって記述・作図問題が空欄になるのは致命的になりかねないので、しっかりと時間配分は決めておくこと。 |
社会 | 大問4題の構成で、地理・歴史・公民分野からバランスよく出題される。 広尾学園の特徴としては、小問数は20問ほどと多くはないものの、それを解くために読むべき資料が多く、時間内に全て解答するにはかなりスピーディーに解かなくてはならない点が挙げられる。 基本事項はすぐに頭から引き出せるように曖昧さを残さずに覚えることと、資料の読み込みに普段から慣れておくことの2点を意識して普段の学習に取り組もう。 また、出題形式が若干独特であるため、過去問を使ってしっかりと慣れておきたい。 | 時間に余裕がないので、とにかくスピーディーに解く。(でもミスをしないように意識はすること。) その際、すぐに分からない問題は後回しにして、解ける問題から速やかに解いていく。 |


広尾学園中合格に必要なのは、「算数での得点力」、「基本レベルの知識の正確性」の2つです。
まず、本科コース、医進・サイエンスコースのどちらにおいても算数の配点が高く、さらに合格者平均点は他の3科目に比べて算数が高い傾向にあるため、算数で高得点を取ることは合格のために必要不可欠になります。算数の得点力を確実につけて入試に臨みたいところです。
また、4科目に共通して基本レベルでの出題が非常に多く傾向があります。とはいえ、単なる知識として学ぶのではなく、体系化された知識、日常と関連付けられた知識として学ぶことで、記述問題や作図問題対策にもなるので、その点を意識して普段から学習をしましょう。