
総合難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★★☆☆
法政大学中学は、法政大学の付属校で、中高一貫の共学校です。卒業生の約85%が推薦で法政大学に進学しています。入学試験対策は、理解を伴った演習によって網羅的に基本を徹底させるとともに、説明力や表現力も身に付けることが求められています。

①算数は典型題が多く、高得点勝負となる
②国語は記述問題が増加傾向にある
③社会は短時間で記述問題を解答することが必要

科目 | 配点 | 時間 | 問題数 | 難易度 | 記述・要途中式 | 難問出題率 | 出題タイプ | 合格最低ライン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 150点 | 50分 | 標準 | 標準 | 50% | 10% | A | 70% |
算数 | 150点 | 50分 | 標準 | 標準 | 0% | 10% | A | 75% |
理科 | 100点 | 35分 | 標準 | 標準 | 5% | 5% | A | 70% |
社会 | 100点 | 35分 | やや多 | 標準 | 25% | 10% | A | 70% |
A タイプ |
全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。 | B タイプ |
全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。 | AB タイプ |
全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。 |
---|

科目 | 出題されやすい単元・形式 |
---|---|
国語 | ・説明・論説文 ・小説・物語文 ・漢字の読み書き ・記述式問題 |
算数 | ・計算、還元算 ・平均、のべ ・濃度 ・通過算 ・平面・立体図形 ・場合の数 |
理科 | ・植物、動物 ・物質総合 ・流水のはたらき ・地層と岩石 ・複数分野総合 |
社会 | ・国土、自然、気候 ・日本歴史総合 ・政治総合 ・時事問題 |

科目 | 学習すべき内容・学習方法 | 試験での得点方法 |
---|---|---|
国語 | 大問2題の構成で、論説・説明文1題、小説・物語文1という内容となっている。漢字や語彙の問題は、読解問題のなかで出題される。 記述問題が多いのが特徴で、書き抜き問題だけでなく、内容をまとめたり自分の考えを述べる問題も出題される。そのため、日頃から自分の言葉で記述する練習を積んでいくことが求められている。 | 漢字・ことばの問題は取りこぼすことのないようにしたい。また、記述問題でも漢字で書けるところは漢字で書き、減点を避けること。記述問題が多いので、時間配分に注意し手際よく解き進めたい。 |
算数 | 大問数は6題で、大問1が計算、大問2が8問程度の応用小問、大問3以降が応用問題となっている。 出題内容は典型題など標準的な内容が多く、合格者平均点も高得点となることが多い。解答プロセス・途中式を記載する問題はなく、答えだけを記載する形式なので、計算ミスなく解答していく力を身に付けることが不可欠である。 また、各分野の典型題をよく理解しながら習得していくとともに、頻出分野はある程度はっきりしているため、出題回数の多い問題については重点的に取り組むことが有効である。 | 計算ミスが合否の分かれ目となることが多いので、慎重に解き進めたい。また、大問4~6などに比較的時間のかかる問題があるので、時間配分に注意しながら解くことがポイントとなる。 |
理科 | 大問5題の出題となっている。時事的な話題からの総合問題が1題と、生物、化学、物理、地学から各1題ずつという構成である。 幅広い範囲からの出題が続いているが、基本レベルの典型題が多いので、理解しながら問題演習を繰り返し、不得意分野をなくしたい。 また、環境問題や理科に関するニュースには日頃から関心を持ち、総合問題への対策を練ることが欠かせない。 | 基本レベルの問題が多いが、まれに作図や記述問題などが出るため、時間配分に注意しながら落ち着いて対応したい。 |
社会 | 大問3題の出題となっている。 試験時間が35分と短めだが、記述問題が比較的多く出題されるため、短時間で記述できる練習を日頃から積み重ねていくことが重要である。 また、知識を暗記する際には、その内容を簡単にノートにまとめていくなどして、普段から記述力を磨いていくことが望ましい。 | 試験時間が短いため、記述問題も含めて手際よく解答していきたい。 社会は差がつきにくいため、ケアレスミスには十分に気を付けて解き進めること。 |

法政大学中攻略のポイントは、「基本事項の正確な理解と演習量」「記述力」「速解力」です。
各教科ともに、合格最低点は比較的高く、基本~標準レベルの問題が多いため、少しの取りこぼしが「命取り」となります。理解を伴った演習によって網羅的に基本を徹底させることが欠かせません。また、丸暗記ではなく説明力・記述力も養いながら学習を進め、不得意分野をなくすことが重要になります。一方で、国語、社会では記述問題への対策が鍵となります。できるだけ早期から、短時間で記述をまとめる力を磨いていかなければなりません。