学校名 | 武蔵中学校 |
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共学・別学 | 男子校 |
住所 | 〒176-8535 東京都練馬区豊玉上1-26-1 |
ホームページ |
総合難易度:★★★★☆
- 算数難易度:★★★★☆
- 国語難易度:★★★★★
- 理科難易度:★★★★☆
- 社会難易度:★★★★★
武蔵中学校について
武蔵中は東京都練馬区にある中高一貫性の男子校であり、開成・麻布とともに男子御三家を構成しています。
制服がないなど非常に自由な校風でも知られており、校則で定められている禁止事項もバイク通学、下駄履き、麻雀などごく限られています。
そんな自由な校風ではあるものの、進学実績としては東京大学をはじめとする難関大学への合格率が非常に高く、自由な校風を通して自主性・自律性を養えていることが特徴と言えます。
入試の特長
①すべての科目で記述力が問われる
②国語の読解は非常に長い文章で、記述は全問文字数の制限がない。
③理科では実際に道具を観察して記述する問題(お土産問題)がある。
科目別の分析
科目別出題形式・タイプ分析
科目 | 配点 | 時間 | 問題数 | 難易度 | 記述・要途中式 | 要記述問題率 | 難問出題率 | 出題タイプ | 合格最低ライン |
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国語 | 100点 | 50分 | 標準 | 難 | 90% | 70% | 30% | B | 55% |
算数 | 100点 | 50分 | 標準 | やや難 | 100% | 60% | 20% | B | 65% |
理科 | 60点 | 40分 | 標準 | やや難 | 60% | 50% | 15% | B | 60% |
社会 | 60点 | 40分 | 標準 | 難 | 80% | 70% | 25% | B | 55% |
出題タイプの解説
- Aタイプ全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。
- Bタイプ全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。
- ABタイプ全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。
科目別出題傾向
科目 | 出題されやすい単元・形式 |
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国語 |
●物語文 ●漢字の書き取り(文章中) ●細部の読み取り、心情・情景の読み取り ●比喩表現の意味 ●物語全体の構造 |
算数 |
●四則計算 ●平面図形 ●速さ・旅人算 ●割合・比 ●数の性質、数列・規則性 ●論理、集合、場合の数、数え上げ |
理科 |
●物理 ●化学 ●生物 ●地学、計算や実験結果、記述式。 |
社会 |
●日本地理 ●日本の歴史 地理と歴史の融合問題 ●公民・時事問題、記述式 |
武蔵中学校の科目別攻略方法
国語の攻略方法
国語の出題傾向と学習方法
漢字は比較的簡単なものが多く配点も低いが、満点を取れるように準備したい。また、近年は語句や文法事項の知識を問う問題が増えており、記述形式で説明する必要があるので、日々の学習で知らない語句が出てきたら、辞書などで意味を調べ、必ず記述形式でまとめる「語句ノート」をつくって学習を進めるとよい。
文章題における記述では、常に①主語②理由③具体⇔抽象、の3つを意識して、記述する練習をする必要がある。麻布、駒場東邦、桜蔭、開成や、記述が多い女子校(普連土やフェリス女学院等)までチェックできると良いだろう。
試験で高得点をとるポイント
問題文は1題なので、まずはこれを10分強で読み、残りの35分強を解答に費やす配分で解く。漢字を確実にこなしてから、記述をすべてまんべんなく書く。
解答欄があるだけで、字数指定はほとんどないため、書き過ぎても間違いがなければ減点にはならないが、時間の使いすぎになることがあるので注意すること。
算数の攻略方法
算数の出題傾向と学習方法
6年生の90%以上が解ける簡単な問題もあれば、武蔵の受験生でも3%も解けないような難しい問題もあり、この難易の差が特徴的。基礎を完成させることと並行して、難問にも継続的にチャレンジしておく勉強習慣が必要です。具体的には、普段のテキストに追加して『中学への算数』を毎月購読する、もしくは難関校向けの問題集を最低1冊は完全にこなすなどの進め方が良いでしょう。
また、計算力のスピードや精度の差が合否の分かれ目となりやすいため、日ごろの学習で自分のミスしやすいポイントを把握し、さらに計算の工夫を考えながら行うことが必要です。
試験で高得点をとるポイント
まずは全体を俯瞰して問題の難易度を素早く見抜く。しかし一見簡単そうに見えて、中身は難しい問題が少なくないので、解いていて時間を浪費しそうな問題であれば途中でも一旦飛ばして他の問題を解くこと。
途中で捨てる勇気と、途中までを書き残す粘りをバランスよく持って、得点を積み重ねたい。
理科の攻略方法
理科の出題傾向と学習方法
資料やリード文などから根本的な原理を問う問題の中に、基本的な知識を問う問題も数多く出題されています。
そのため、基本的な知識を蓄えることは日々欠かさずに進めたいところです。また、実物の道具を観察し、分かったことをまとめる問題(お土産問題)については、過去問をしっかりと確認しておくこと。実物の道具がない問題であっても十分練習になります。開成中の過去問も多いに参考になります。
試験で高得点をとるポイント
基本的な知識問題を落とさず確実に得点したい。
また、表現が難しい問題もあるが最低限のことは書いて部分点をしっかり拾うこと。記述でも満点を取れそうなところはしっかりと取ろう。
社会の攻略方法
社会の出題傾向と学習方法
資料やリード文などを読み、記述する問題が多いです。記述問題では字数制限がないのが特徴ですが、それ以上に歴史・地理の融合問題への対策が必要不可欠です。
歴史白地図の学習を必ず行い、さらにそれを通して分かったことを記述式でまとめたり、普段の生活(ご家庭で会話をもつなど)で話したりすることで、表現力を磨きましょう。
試験で高得点をとるポイント
国語と同じで、記述は書き過ぎても減点にはならないが、時間の使いすぎには注意すること。全問を解き切るようにしたい。
対策まとめ
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武蔵中攻略のポイントは「記述力」、「論理的思考力」です。
すべての教科で記述形式での解答が中心となっており、文字数指定なしの記述も存在するため、「記述力」の強化が合格には必要不可欠であり、これが武蔵中対策でもっとも重要な点です。
また、自調自考することが試験でも問われ、基礎知識をもとに考察・表現をする「論理的思考力」が求められます。
日常的に様々なものに触れ、疑問を持ち、考える習慣をつくることが対策になるでしょう。