外観

学校名 豊島岡女子学園中学校
共学・別学 女子校
住所 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目25−22
ホームページ

https://www.toshimagaoka.ed.jp/

総合難易度:★★★★☆

  • 算数難易度:★★★☆☆
  • 国語難易度:★★★★☆
  • 理科難易度:★★★★☆
  • 社会難易度:★★★★☆

豊島岡女子学園中学校について

豊島岡女子学園中は、約120年の歴史を持つ伝統校ですが、近年では難関校としての地位も獲得しつつあります。
入試問題はスピード・正確性が問われる高得点勝負の試験です。
ただ、捨て問や合否を分ける問題を把握できれば、合格点以上の得点は十分可能なので、取捨選択力が重要です。
理科・社会には、図や表の読解や一見知らない用語を類推して解かなければならない問題もあります。

 

入試の特長

①記述は比較的少なく、正確性、スピードを問う。

②国語の記述が、難関校にしては少ない。

③捨て問かどうかの判断がつけられると強い。

科目別の分析

科目別出題形式・タイプ分析

科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・要途中式 難問出題率 出題タイプ 合格最低ライン
国語 100点 50分 普通 やや難 20% 17% A 65%
算数 100点 50分 普通 普通 0% 8% AB 70%
理科 50点 理社合計50分 多い やや難 5% 15% A 65%
社会 50点 理社合計50分 多い 普通 5% 15% A 65%

 

出題タイプの解説

  • Aタイプ全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。
  • Bタイプ全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。
  • ABタイプ全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。

科目別出題傾向

科目 出題されやすい単元・形式
国語

●説明文

●物語文

●漢字の書き取り

算数

●四則計算

●規則性・数列、数の性質、場合の数

●平面図形・立体図形

●速さ・速さと比・速さとグラフ/水位とグラフ

●割合・比

理科

●物理/力のつり合い(計算問題が多い)

●化学/水溶液、溶解(計算問題が多い)

●生物/動物、植物、人体

●地学/天体、気象

社会

●歴史、地理、現代社会だが、世界地理をふくめた地理。

●歴史では近・現代史の割合が他校と比べてやや多い。

豊島岡女子学園中学校の科目別攻略方法

国語の攻略方法

国語の出題傾向と学習方法

説明文と物語文の構成だが、問題文の読解の難度は高い。また記述の制限字数は少なめだが、抽象化のレベルは高い。細部の読み取りが合否の分かれ目になることも多く、紛らわしい選択肢をてきぱきと見極める術を身につける学習を積んでいこう。また、語句の知識や漢字も着実におさえながら、段落分けの問題まで出題される。説明文と物語文にしぼっているが、その中での出題の広がりは大きい。
他校の入試問題で、傾向が似ているところとして、聖光学院と白百合学園が挙げられる。また、出題スタイルは間逆だが、物語文の出典については麻布中と重なることが多い。2日から始まる同校の試験対策として1日の麻布中の文章を見ておくのも一つの手だろう。

 

試験で高得点をとるポイント

読解を確実にこなせないと、選択問題でも大きく失点してしまう。説明文の主旨、物語文の場面展開・心情の変化はしっかりおさえたい。
それとともに、漢字、語句の知識など、取れるところは先に取っておくことを忘れずに臨みたい。

算数の攻略方法

算数の出題傾向と学習方法

四則計算、典型的な一行問題から入り、後半やや難度が高い問題が並ぶ。その後半に思考力が必要な問題もある。
要領よく、バランスよく実力をつけることが肝腎。
規則性・場合の数・数え上げでは、武蔵中や渋谷教育学園幕張中の問題、あるいは『中学への算数』の該当号を見ておくと、本番で慌てることはほぼないであろう。全体的な傾向としては、女子学院中、渋谷教育学園渋谷中、神奈川大学附属中に似たところを見出せる。

 

試験で高得点をとるポイント

後半に思考力が必要なやや難しい問題もあるが、これに取り組むためにも、前半で規則性や数列、場合の数・数え上げが出題されたときに、時間を使いすぎないことが重要。
平常心で臨みたい。

理科の攻略方法

理科の出題傾向と学習方法

物理・化学・地学・生物から1題ずつの出題。物理と化学からは計算問題の出題が極めて多い。図や表の読解も必要なので、日頃からテキストに載っている図や表、また実験についてはその意味を100%理解し、その理解を100%説明しきれるくらいに仕上げておきたい。
達成目標を200%においておくくらいが、本番に対応する力をつけるにはちょうどいいだろう。とはいえ、基本を究めることに他ならない。桜蔭中の入試問題が似た傾向にある。

 

試験で高得点をとるポイント

知識で解ける生物・地学分の問題と計算や思考力が必要な化学・物理の問題、同校の受験生なら後者を苦にしないタイプが多いだろう。
自分の得意なところ、手早く解けるところから解き、他の受験生に負けないようにしたい。

社会の攻略方法

社会の出題傾向と学習方法

漢字指定もある中での、正確な知識の暗記が求められる。各回の授業を着実にインプットし、確実にアウトプット(各回の試験)する意識をもって取り組みたい。そこで間違えたところや気になるところを、自分で一問一答式にしてまとめる暗記ノートを作ると効果的だろう。
だが、それだけで済ましてしては足りず、レベルの高い時事問題に対処できるよう、3ヶ月前から2冊以上の時事問題集を解き、また知らない用語でも類推してその内容をつかむことは日頃から練習しておく。

 

試験で高得点をとるポイント

知らない用語が出てきても慌てない。類推して、それでも分からなければ後回しにしよう。現代社会の中では、憲法・国会で典型的な解きやすい問題が比較的多く、そこからの出題があれば早めにつぶそう。

対策まとめ

榎本先生

豊島岡女子学園中の攻略ポイントは「正確性・スピード」、「捨て問の見極め」です。

難関校にしては記述が少ないため、問題量が多く時間の少ない理科・社会では特にスピードと正確さが合否の分かれ目になります。

また、基礎的な問題から応用問題まで幅広く出題されるので、捨て問の見極めも重要になります。

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