外観

学校名 慶應義塾普通部
共学・別学 男子校
住所 〒223-0062 神奈川県横浜市港北区日吉本町1丁目45−1
ホームページ

https://www.kf.keio.ac.jp/

総合難易度:★★★★☆

  • 算数難易度:★★★★☆
  • 国語難易度:★★★★☆
  • 理科難易度:★★★★☆
  • 社会難易度:★★★★☆

慶應普通部について

慶應普通部は、慶應大学付属中学唯一の男子校で、「独立自尊」の精神のもと、「労作教育」を行っています。
1927(昭和2)年から行われている「労作展」では、毎年生徒さん達の力作が見られます。
入学試験では、論理的な思考力や日常の出来事から真実を読み取る分析力・観察力、考えや筋道を端的に表現する表現力が要求される問題が比較的多く、総合的な力を求められます。

2024年から得点開示がされるようになりましたが、2026年入試では、国語・理科の合格者平均点が高く、高得点勝負になっています。

 

入試の特長

①どの科目も問題数が多いので、手早く解く処理能力が求められます。

②算数では、途中式、解法過程の記入が必要です。

③学力検査だけでなく体育・面接があります。

入試概要

慶應義塾普通部の入試概要について、募集要項と選考方法、入試日程と倍率など、合格のために知っておくべき情報を詳しく解説します。正確な最新情報は必ず学校公式ウェブサイトをご確認ください。

 

入学試験日

2027年2月1日(月)

 

入試の受験者数と倍率

  志願者数 受験者数 合格者数 実倍率
2026年度

574

543 200 2.71倍
2025年度 675 630 189 3.33倍
2024年度 569 526 195 2.69倍

 

科目別の分析

科目別出題形式・タイプ分析

科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・要途中式 難問出題率 出題タイプ
国語 100点 40分 やや多い 標準 23% 15% A
算数 100点 40分 多い やや難 100% 15% AB
理科 100点 30分 多い やや難 18% 20% AB
社会 100点 30分 多い 標準 22% 10% A

 

出題タイプの解説

  • Aタイプ全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。
  • Bタイプ全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。
  • ABタイプ全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。

科目別出題傾向

科目 出題されやすい単元・形式
国語

●物語、小説、伝記

●随筆、紀行文、日記

●漢字の書き取り・知識

●空欄補充、細部の読み取り、心情・情景の読み取り

算数

●四則計算

●場合の数

●数の性質

●平面図形、立体図形

●論理・推理、集合

●速さ・旅人算

理科

●植物・動物

●てこ、滑車・輪軸

●気象、光の性質、物質の状態変化

●物体の運動

社会

●日本地理

●日本の歴史

●時事問題

●政治

慶應普通部の科目別攻略方法

国語の攻略方法

国語の出題傾向と学習方法

漢字の書き取りと読解問題2題の出題です。読解問題は、文学的文章、説明的文章、随筆などで、時事がらみの内容の文章が使われていることもあります。2026年と2025年の問題では、文章内に引用文が使われています。紛らわしい選択肢を見極める力、必要な抜出を見つける力、50字前後の記述をポイントを押さえてまとめる力が養われるように、読解問題に取り組んでください。

漢字は同音異義語・同訓異字を中心に練習し、読解のために語彙力も付けてください。

 

試験で高得点をとるポイント

漢字・知識を素早く解き、読解問題は取り組みやすい文章から取り組んでください。

抜き出しが結構あり、短めの記述もあるので、時間配分に気を付けて、最後までたどり着けるようにしてください。

算数の攻略方法

算数の出題傾向と学習方法

図形や場合の数、推理・論理、割合・比、速さ・旅人算を中心にしながら、他の分野も時々出るので、幅広い分野の問題を手早く正確に解ける練習が必要です。途中式や計算、解法過程を求められているので、筋道を立てて論理的に考える力が必要です。決められたスペース内に書けるように何を書くかも家庭教師の先生と確認してください。

 

試験で高得点をとるポイント

40分の時間内で多くの問題を解かないといけないので、問題の難易度を素早く見抜き、解き易いものから手際よく解いていきましょう。計算ミスが無いように正確に処理して、得点を積み上げてください。

理科の攻略方法

理科の出題傾向と学習方法

4分野から幅広く、実験や観察に基づいて出題されます。基本的な知識を身に付け、日常よく使われる道具や身近な現象を興味をもって、理科的な視点から見てください。植物・動物は頻出なので、身近な生物の特徴を図鑑などで確認が必要です。 実験結果や図やグラフのデータから読み取り考察する練習も必要です。理科の合格者平均点は、2024年56点、2025年67点、2026年71.4点と上がっていて、高得点勝負になっています。しっかりと対策をしていきましょう。

 

試験で高得点をとるポイント

制限時間30分で、問題数が多いので早く解ける問題からどんどん手際よく解いてください。計算問題は確実に得点できるようにしてください。

社会の攻略方法

社会の出題傾向と学習方法

3分野から出題されますが、地理・歴史の比率が高いです。世界情勢を含めた時事がらみの内容をテーマに出題されます。基本知識の理解、定着時に地理・歴史・公民の分野を絡めていくと、対応もしやすくなるはずです。地図やグラフ・写真などの統計資料の読み取り、時事問題への対策もしっかり取り組んでください。一般常識的な日本の伝統文化、福沢諭吉問題なども出題されることがあります。

 

試験で高得点をとるポイント

30分の時間内で多くの問題を解ききり、見直しができるように時間配分に気を付けてください。

漢字、カタカナ指定などをはじめとする設問の条件にも気を付けて、取りこぼしのないようにしてください。

プロ講師による合格までの指導体験記

プロ講師による指導実例

私は、毎年のように慶應付属中学へ生徒を合格させてきていますが、私がどのようにして生徒を慶應普通部へ合格させているのか、その方法の一例をここでご紹介したいと思います。ここ近年の実例として、K君(仮名)の家庭教師として指導を行った時のお話をさせていただきます。慶應普通部を受験される予定の方のご参考になれば幸いです。


K君はSAPIXに通う生徒で、塾のクラスはD(真ん中よりやや下)に所属する新6年生(指導開始時)の活発な男の子でした。
K君やK君のご両親は、私がK君の指導を開始した時点で既に慶應普通部への進学を強く希望していましたが、その時点でのK君の成績は4科目総合偏差値が49(塾内の組分け・入室テスト)で、正直な話このままでは慶應普通部合格はかなり厳しい状況にありました。
それでも私は受験指導のプロである以上、結果を出すことが私の使命であると強く肝に銘じ、K君やご両親の想いに必ずや応えてあげなければと決意したものです。

 

プロ講師は生徒の弱点をどう分析するか?

私が最初に取り組んだことは、K君の現在の学習現状を詳しく調べ、問題点とその原因を探ることでした。
これを私は精密検査と呼んでいますが、K君のテストの結果や答案の書き方はもちろん、塾での授業の受け方、塾の他の生徒や先生との関係、普段の家庭での勉強時間や使用教材、学習内容、学習方法、生活のリズムや勉強の時間帯、自由時間の過ごし方、学校での友人関係、家族関係、メンタルな面に至るまで可能な限り詳細に現状を調べ、問題点を洗い出します。

 

その結果、K君の現在の一番の問題点は国語の読解問題でしばしば点数が取れていないこと、またその原因は次に挙げることが大きな要因であることをつきとめました。
それは、K君の語彙力がかなり小さいことや、K君は文章中に難しい語彙があるととたんに文章全体が難しいと思ってしまうために、難しい語彙が多く出てくるような文章では問題を解く以前に拒絶反応が出てしまい、こんな問題は僕には解けないと弱気になってしまうということでした。

 

文章に拒絶反応を示す生徒…そこで行った対策とは

そこで次に私が使った指導テクニックは、語彙活用力徹底強化法というものです。これは語彙の中でも特に感情や気持ちを表す心情語や、抽象的な概念をあらわす語句の意味や使い方を生徒に集中的に覚えさせて語彙力の強化を図るとともに、それ以外の語句で意味の解らないものが文章中に出てきた場合は前後関係や語句を構成している漢字などから生徒に意味を類推するようにさせるという訓練方法です。


具体的には、言葉力1200(学研)という教材を使い、そこに出てくる語句のうち私が厳選した語句を一つずつカードの表に書かせ、裏には語句の意味とその語句を使った例文を書かせて語句カードを作り、これをランダムな順番に並べて、表の語句を見てその意味が言え、更にその語句を使った例文が作れるようにするという訓練を繰り返し練習させるとともに、塾の教材を用いて、文章中に意味の解らない語句が出てきたときにその語句の意味を類推させたり、どの部分をヒントにすればその語句が類推できるのかということを徹底的に指導・訓練しました。


こうした訓練を繰り返していくうちに次第にK君は語彙力がついてきて、難しい語彙の多い文章題でも解けるようになっていき、国語に対する自信が出てきたのです。

 

プロ講師が教える理科対策

国語以外にも、K君は身近な出来事・現象を題材とした理科の問題も苦手としていましたが、よりによってこの類の問題は慶應普通部の入試で多く出題されるようなタイプの問題なのです。
塾の教材にも市販の教材の中にも身近な出来事に特化した問題集は無いようでしたので、私が行った指導テクニックは、中学入学試験問題集 理科編(みくに出版)から、身近な出来事や現象を題材にした問題をピックアップして、身近な出来事が理科のどの原理と結びつくのかや、どのように捉えていけば理科の問題として捉えることができるのかを考えさせた上で、問題を解かせる練習を数多く行わせるというものです。
その結果K君はそのタイプの問題への苦手意識が無くなり、点数を取るコツを掴みました。
また慶應普通部は身近な動植物に関する問題もよく出題されますが、入試問題ではカラーではなく白黒の図やシルエットで動植物が描かれているので、カラーの図鑑で学習していると色に頼って動植物を覚えてしまい、入試本番で戸惑ってしまう事もあり得ますので、自然図鑑(Do!図鑑シリーズ)(福音館書店)という白黒の本を使い身近な動植物やその観察方法を覚えさせるようにしました。

 

そして

9月以降は過去問を活用して慶應普通部の入試問題対策を徹底的に行いましたが、慶應普通部の入試では難しい問題を解くことよりも、標準レベル位までの問題を早く正確に解けることが要求されますので、過去問をただ解いて間違い直しをさせるだけでなく、過去問をどういう時間配分でどの問題から取り掛かるべきかや、解かなくてもよい問題(捨て問)はどれかを見極める訓練に活用し、限られた時間内で1点でも多く得点する技術を習得させました。

また慶應普通部の入試では少しのミスが命取りになることがあるので、ミスを防ぐための問題の読み方や線・印の付け方、答案のチェックの仕方も徹底して訓練させました。

 

こうして迎えた入試本番、K君は本人の予想で4科目合計で7割以上の得点を挙げることができ、無事慶應普通部に合格することができました。

慶應普通部対策にオススメの教材

  • 中学入学試験問題集 理科編(通称銀本)(みくに出版)
  • 言葉力1200(学研)
  • 自然図鑑(Do!図鑑シリーズ)(福音館書店)

対策まとめ

榎本先生

慶應義塾普通部攻略のポイントは、「スピード」「論理的思考力」「表現力」「慶應対策」です。

解答時間のわりに問題数が多いので、解けなければならない問題を素早く見分ける能力と、早く正確に問題を解く能力が要求されます。

また筋道をたてて論理的に考え表現する力や、ものごとを分析して考えていく力が必要です。普段から問題を解く際に、論理的に考えて、伝わるように表していけるようにしましょう。

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