外観

学校名 海城中学校
共学・別学 男子校
住所 〒116-0013 東京都荒川区西日暮里4丁目2−4
ホームページ

https://kaiseigakuen.jp/

総合難易度:★★★★★

  • 算数難易度:★★★★★
  • 国語難易度:★★★★★
  • 理科難易度:★★★★☆
  • 社会難易度:★★★★☆

開成中学校について

開成中は東大合格者30年連続日本トップの進学実績を誇る男子御三家のひとつです。 東大受験を視野に入れたレベルの高い入試問題であるため、問題数を多くするのではなく、一問一問の中で高レベルな思考力や記述力、知識が問うような出題傾向になっています。問題の難易度を瞬時に見極め、瞬時に取捨選択できる判断力がとても重要になります。

 

入試の特長

①問題数は多くないが、一問一問で思考力、記述力、知識の応用力が問われる。

②算数・理科がやや易化傾向で、国語が合格に大きく影響する。

③国語は大半が記述式である。

④理社ではおおきく点差がひらかず、失点は命取りである。

科目別の分析

科目別出題形式・タイプ分析

科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・要途中式 難問出題率 出題タイプ 合格最低ライン
国語 85点 50分 やや多い 80% 40% B 55%
算数 85点 60分 やや少ない 100% 35% B 70%
理科 70点 40分 標準 やや難 40% 25% B 75%
社会 70点 40分 やや多い やや難 30% 30% AB 65%

 

出題タイプの解説

  • Aタイプ全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。
  • Bタイプ全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。
  • ABタイプ全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。

科目別出題傾向

科目 出題されやすい単元・形式
国語

●物語文、説明文、随筆文から大問1題もしくは2題

●作文(100字~200字程度)

●漢字の書き取り、語句の知識

算数

●平面図形・立体図形

●速さ(速さと比)

●数の性質

●数え上げ、順列・組み合わせ・場合の数

●論理・推理・約束記号

理科

●物理(力のつりあい・電流)

●化学(水溶液・物質の変化)

●生物(動物・植物・環境問題)

●地学(天体・気象・地層/岩石)から1題ずつ

●実験結果、法則などを基に答えるタイプの問題

社会

●地理

●歴史

●現代社会・時事問題

●関西からの受験生を意識してか東京の地理・歴史をテーマにした出題が多い。
 また図表、文章、統計を読み取り、出題の意図を早く的確に掴むことが重要。

開成中学校の科目別攻略方法

国語の攻略方法

国語の出題傾向と学習方法

問いに対して答える、ということを徹底させたい。指示に従った解答ができなければ、合格は望めないので、読解と表現の精度以前に、説明文なら筆者の主旨、物語文なら主人公の感情の変化など、核となるところを、3行(50字)でまとめる練習を普段から重ねるとよい。
50分の解答時間に対し、5000~6500字の問題文を読む速読力も養っておくと武器になり得る。

 

試験で高得点をとるポイント

漢字・語句などをまずは確実に取りたい。問題文は、高度で毎年バラエティに富んだ内容だが、解答スタイルには一定の傾向がある。過去問演習の成果を本番でも出したい。

算数の攻略方法

算数の出題傾向と学習方法

塾のテキストや問題集に関しては、最高難度のレベルまで自力で解ききる姿勢をもって勉強したい。できなかった問題も、必ず自分で解きなおす。いつでもできなかった問題の解きなおしができるよう、ノートを作るなどして、その態勢をつくっておきたい。
『中学への算数』(東京出版)は、“開成中学への算数”とも言えるほど、同校の入試対策としては至適の月刊問題集である。この添削問題「学力コンテスト」も活用できるようだと、なおいい。

 

試験で高得点をとるポイント

問題数は少ないが、解法が出てこないと膨大な時間を要する問題が潜んでいる。
完答する問題と、途中まで解いて部分点をもぎ取る問題とを区別して、効率よく高得点を稼ぐようにしたい。

理科の攻略方法

理科の出題傾向と学習方法

観察や実験の結果を、短文でまとめる問題が頻出。全単元典型的な記述を暗記しながら、記述のパターンを習得しておきたい。
また計算問題も、典型的な比例・反比例のもの、難しくてもつるかめ算を用いたものまでしか出ない。理科の計算問題の出題のされ方がどういうものか巨視的に把握してほしい。

 

試験で高得点をとるポイント

難問とそうでない問題とは、受験生にとっても分かりやすいところ。やさしい問題は、パーフェクトに解答したい。

社会の攻略方法

社会の出題傾向と学習方法

教科書・資料集にある、図表・統計から何が読み取れるのか、常に意識して学習に取り組む。幅広く、深い知識が問われる。知識に貪欲に、一度解いた問題は二度と落とさないように、蓄積していってほしい。ただ、テキストの太字のところを覚えればという話ではない。どうしてそこが重要なのか、考えながら、全体(総論)をつかんだ上での暗記が要求されるので、そこを心がけて学習しよう。

 

試験で高得点をとるポイント

文章・統計・図表などを読み誤ると大量失点するので、確実に読みこなしてから解答したい。難しい知識問題も出題されるが、ここでの多少の失点は気にしないようにする。

対策まとめ

榎本先生

開成中学校の攻略ポイントは「取捨選択力」、「高度な思考力」、「記述力」の3つです。

難易度の高い問題が出題されるため、高度な思考力を用い、解答していく力が必要です。

算数は高得点勝負になりますが、レベルの高い問題が混在するので、問題の難易度をすぐに見極め、優先順位をつけられる力を要します。日頃から、問題のレベル、その問題を自分が解答するための所要時間などに気をつけると良いでしょう。また、特に国語では記述問題がとても多いです。

正確に問題を読み取り、また、書かれていないことも想像し、自分の文で書けるような高度な記述力が求められます。
記述でしっかり得点できなければ高得点は望めません。
こちらも日頃から練習し、得点源となるレベルまでもっていけることが望ましいです。

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