
総合難易度:★★★☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★☆☆☆
算数難易度:★★★☆☆
国語難易度:★★★☆☆
理科難易度:★★★☆☆
社会難易度:★★☆☆☆
普連土学園中は東京都港区にある完全一貫制の女子中学校で、1学年約135人と比較的少人数の学校です。
英語教育に特化しており、週6時間ある英語の授業は、そのうち2時間はアメリカ人講師による本場の英語を学ぶ機会となっています。
進学の際には大学のブランドにとらわれず個々の適正・希望などに基づいた指導が行われている点も特徴です。

①算数の出題形式が特殊
②算国と理社で要求される解答スピードが大きく異なる
③全科目において長文・図表を読み、理解力が問われる

科目 | 配点 | 時間 | 問題数 | 難易度 | 記述・要途中式 | 難問出題率 | 出題タイプ | 合格最低ライン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 100点 | 60分 | 標準 | 標準 | 50% | 8% | B | 65% |
算数 | 100点 | 60分 | 標準 | 標準 | 100% | 8% | B | 60% |
理科 | 75点 | 30分 | 標準 | 標準 | 10% | 5% | AB | 60% |
社会 | 75点 | 30分 | やや多い | やや易 | 15% | 3% | AB | 70% |
A タイプ |
全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。 | B タイプ |
全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。 | AB タイプ |
全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。 |
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科目 | 出題されやすい単元・形式 |
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国語 | ●随筆文、説明文 ●物語文 ●漢字の読み書き(文章中) ●独立した大問で、語彙力・ことばの運用力を問うもの |
算数 | ●平面図形、立体図形 ●割合・比・速さ(グラフを用いたもの) ●順列、組み合わせ、数え上げ ●論理、推論、規則性 |
理科 | ●物理(力のつりあい、) ●化学(水溶液、燃焼) ●生物(人体、植物) ●地学(天体、気象、地質・岩石) |
社会 | ●地理 ●歴史 ●公民 |

科目 | 学習すべき内容・学習方法 | 試験での得点方法 |
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国語 | 読解問題が2題、知識問題が2題の合計4題の問題構成です。読解問題では大半が記述形式であり、単純な抜き出しだけではなく、自分の言葉で説明するタイプの記述があるもの特徴です。内容としては、指示語の内容、接続詞、言葉を置き換えなど、典型的な問題が多いです。「典型的」という語の字の如く、考える上での基本的な型、記述の基本的な型を理解し、どうしてその型で通用するのか、日頃考えながら学習していきたいところです。読解問題のうち説明文では、当たり前とされる概念・社会通念に対して疑問を投げかけるようなテーマが出題されることが多いので、過去問や類似問題を使ってこういったテーマについて演習しておくとよいでしょう。 知識を問う大問では、難しい問題が出題されることもあります。灘中やラ・サール中など、首都圏以外の学校の過去問に近いので、類似校の問題を解いておけば知識問題の対策になります。 | 漢字、接続詞、指示語など落とせない問題が多くある一方で、記述問題も多い。記述問題は空欄を作らず、必ずすべて埋めること。分からない場合でも、本文の中で関連していそうなことをとにかく書くようにして、部分点でもいいのでもぎ取るようにしたい。 |
算数 | 計算問題が1題、小問集が1題、応用問題が2題の計4題の問題構成です。問題形式が特殊で、長文を読んで、それに答えるという中学入試の中でも珍しい形式です。そのため、過去問演習を通して、問題形式になれることが絶対的に必要です。年度によっては、大学入試レベルの問題を、誘導によって答えられるようにした出題も見受けられます。出題頻度が高いものとしてグラフ問題がありますが、日々の学習で、グラフが何を意味しているのかを解説するノートづくりをしたいところです。また、全問途中式を書く必要があるので、日ごろから答えだけでなく途中過程も記述する習慣をつけましょう。大問3、大問4では、順を追って、問題で聞かれていることが関連し合っているので、この形式にも慣れておきたいところです。 | 大問1と2はオーソドックスな出題がほとんどなので、まずはこれを解くこと。大問3と4は、その場でいかに考え、出題の意図を把握できるかがポイントになる。まずはさらっと見てみて、出題意図がつかめる問題から解いていき、約7割目指していきたい。 |
理科 | 長年、物理・化学・地学・生物の4題構成、そしてそれぞれ同じ配点である形式を取っている。受験者のレベルアップと、問題の易化傾向が続いたことによってしばらく平均点が安定していなかったが、2008、2009年度の難易度で今後安定していくと思われます。出題内容としては、実験・観察をテーマにした問題が頻出です。グラフの作図はプロットと線描によってできると捉えて解きましょう。また半分弱が記述形式で、典型的な問題が多いですが、単純な理解ではなく丁寧な理解をしていると得点につながる問題が多いので、少しだけ深めながら学習する習慣をつけたいところです。 | 算国に比べて解答時間が短くなるので、ここから少しリズムを変える必要がある。4単元のうち、まずは得意な分野から解いていくこと。解ける問題をまず一通り解いて、焦りが生まれることを極力防ぎたい。 |
社会 | 大問3題の構成で、地歴公民各単元からほぼ均等に出題されています。そのため、総論を重視した上で、各論で正確な知識をつける必要があります。テキストや参考書には、各回どういうことを学習するのかが記されていることが多いですが、まずはそれを読むといいでしょう。特定の地方にしぼった問題や、特定の時代にしぼった問題はあまりないので、全体的な学習をすることが重要です。単元を超えた融合問題や、理科との関連問題が出題されることもあります。 | 出題順は地理→歴史→公民という順番で固定されているので、まずは得意なものから解いていく。資料読解や、歴史の時代順整序などで迷った場合は、後回しにして時間を浪費しないようにする。 |

普連土学園中攻略のポイントは「過去問分析」、「解答リズムの変化」です。
まず、算数では非常に特殊な出題形式を取っているので、問題を見た時にパニックに陥らないようにするために、しっかり過去問をこなし、その特殊性に慣れておく必要があります。
また、算国では時間に余裕があるものの、理社では時間的な余裕がないため、算国から理社に科目が変わるタイミングで、頭のスイッチの切り替えが必要になります。
これも過去問を通して、各科目のスピード感をしっかりと把握してことで対処可能にする必要があります。