外観

学校名 慶應義塾中等部
共学・別学 共学校
住所 〒108-0073 東京都港区三田2丁目17−10
ホームページ

https://www.kgc.keio.ac.jp/

総合難易度:★★★☆☆

  • 算数難易度:★★★☆☆
  • 国語難易度:★★★☆☆
  • 理科難易度:★★★☆☆
  • 社会難易度:★★★★☆

慶應中等部について

慶應義塾中等部は一貫教育の男女共学校です。
希望すれば慶應義塾の設置する各高等学校に進学することが可能です。
入学試験は、全教科とも設問数が非常に多いものの試験時間が短いため、速読即解力が求められます。
深い思考力よりも、正確な知識や判断力、処理能力が問われる問題です。

 

入試の特長

①思考力よりも正確な知識、判断力、処理能力が求められる。

②問題が多く、時間が短い。

科目別の分析

科目別出題形式・タイプ分析

科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・要途中式 難問出題率 出題タイプ 合格最低ライン
国語 100点 45分 多い 標準(知識問題は難) 0% 10% A 75%
算数 100点 45分 非常に多い 標準 0% 15% A 75%
理科 50点 25分 多い 標準 0% 10% A 75%
社会 50点 25分 非常に多い やや難 15% 15% A 70%

 

出題タイプの解説

  • Aタイプ全体の9割以上が知識や公式を知っていて、その活用法が分かっていれば解ける出題の学校。
  • Bタイプ全体の3割以上が正解を出すために、思考力や発想力を必要とする問題の学校。
  • ABタイプ全体の1割から3割がBタイプ(正解を出すために思考力や発想力を必要とする問題)の学校。

科目別出題傾向

科目 出題されやすい単元・形式
国語

●随筆、論説

●漢字の書き取り

●言葉の意味・用法、ことわざ・慣用句

●文学史、福沢諭吉・中等部に関する知識

●読解は穴埋め・選択問題のみ

算数

●数の性質

●数列・規則性

●図形の面積

●場合の数

●比例・反比例

理科

●植物・動物

●天体

●電流

●実験・観察

●物質の変化・反応

●全て選択式問題である

社会

●地図の見方

●運輸・通信・貿易

●歴史全般

●憲法・基本的人権

●時事問題・福沢諭吉に関する問題

●2008年度から記述問題も出題

慶應中等部の科目別攻略方法

国語の攻略方法

国語の出題傾向と学習方法

漢字の書き取りや文学史、ことわざ、慣用句、四字熟語などの知識を正確に暗記する。特に文学史はかなり高度な内容まで出題されるので深く細かく覚える必要がある。ことばの意味や用法もよく出題されるので練習しておく。福沢諭吉や中等部の歴史についても覚えておく。

 

試験で高得点をとるポイント

読解問題は選択・穴埋め問題のみなのでてきぱきと解き、知識問題は解けるものからどんどん解いてゆく。

算数の攻略方法

算数の出題傾向と学習方法

計算や一行問題および標準レベルの典型的な問題が素早く正確に解けるように充分な反復練習を行う。
数の性質や数列・規則性、図形の面積、場合の数、比例・反比例の単元は特に重点的に学習しておく。

 

試験で高得点をとるポイント

問題の難易度を素早く見抜き、解き易いものから手際よく解いてゆく。計算ミスが無いように正確に処理する。

理科の攻略方法

理科の出題傾向と学習方法

細かい知識を聞かれることがあるので暗記は細かい部分までしっかりと確実に行う。特に動植物・天体・電流・物質と変化の単元や実験・観察に基づいた問題は重点的に学習しておく。早く正確に問題が解けるように、時間を計りながらの問題練習を行うことも重要。

 

試験で高得点をとるポイント

問題数が多いので早く解ける問題からどんどん手際よく解いてゆく。

社会の攻略方法

社会の出題傾向と学習方法

地理分野では地図の見方や運輸・通信・貿易を、歴史分野は人物・事件・文化を中心に全般を、公民分野では憲法・基本的人権や政治を重点的に深く正確に暗記する。
2008年度から記述問題が出るようになったので記述対策も必要。時事問題や福沢諭吉も押さえておくこと。

 

試験で高得点をとるポイント

問題数が非常に多いので選択問題から手際よく解いていき、記述問題にも時間をかけられるようにする。

プロ講師による合格までの指導体験記

プロ講師による指導実例

私が早稲田アカデミーに通うT君の指導に携わることになったのは、ちょうどT君が志望校を慶應中等部に決めた時期である、T君が6年生になったばかりの4月に入ったころの事でした。

T君は成績の変動が激しく、良いときは偏差値で60台になることもありましたが、悪いときは50を切ってしまうこともあり、成績の安定化が急務の状況にありました。
それも特定の単元や分野が出題されたときに成績が良くなったり悪くなったりする感じでもなく、また特定の科目が足を引っ張るということでもなく、どちらかというと成績が悪いときは4科目が全体的に悪くなるという、一見不可解に思えるような現象が見られたのです。
そのためご両親にも原因がよく分からず困っている状況でした。

 

プロ講師は生徒の弱点をどう分析するか?

そこで私がまず行ったことは、T君の成績の不安定さの原因がどこにあるかを突き止めるということでした。 そしてT君のテスト結果やテスト答案、テスト時の時間配分や取り組み方、テストに出題された問題の単元や出題形式はもちろん、普段の塾での受講状況や家庭学習の内容、やり方、ノートの取り方、学習環境、テスト時や家庭学習時の疲労度や精神状況など、考えられるあらゆることを調べてその原因を探りました。

その結果わかったことは、T君はテストに関してはとても繊細なメンタルの持ち主であり、テストで最初の科目の初めの方の問題が調子良く解けると今日はいけそうだと自信がついてそれ以降の科目も自信をもって調子良く解ける等になり、最初の方でつまずくとそれが尾を引いてそれ以降の問題もずるずると調子悪くなってしまうということでした。
T君は途中でくじけたり自信をなくしてしまうと、それ以降の問題に対する意欲を失ってしまい、もう今回はどうでもいいという感じで投げやりになってしまうということが分かったのです。
でもそのことを親に言うと怒られそうだからということで、T君はご両親には言わず、そのためご両親も原因が分からずにいたのです。

 

プロ講師はメンタルコントロールも教えます

それらのことを踏まえた上で次に私が行ったことは、T君のテストに対する意識や考え方、気持ちの持ち方や切り替え方、取り組み方を変えていくことでした。

具体的には、私がT君と話し合ってお互いにアイデアを出し合いT君に納得してもらって決めた、テスト時の心構えや取り組み方(例えば、テストでは1点でも多く取ろうという意識で臨むこと、自分に解けない問題は他の生徒にも解けないと思うこと、1科目が調子悪くても他の科目で挽回できると思うことなど)をノートに書かせて、テスト開始直前の時間にそのノートを見て心の中で反復することや、テスト前の心の落ち着かせ方などを指導しました。

また指導時に時間を計って私の目の前でテスト演習を行わせて、取り組み方や時間配分、問題を解く順番などをチェックし、テスト時の取り組み方の練習を行いました。
更にご両親のT君に対する接し方にも改善の余地があると考え、ご両親にはT君への過度の期待やプレッシャーを与えすぎることを控えてもらうことなどをお願いしました。
T君に自信をつけさせるために、基礎のレベルで抜けている単元の補強にも力を入れました。具体的には、算数と理科は文英堂の裏技Wチェック問題集を使い、よく出るパターンは全て問題を見ただけで解き方が分かるぐらいに反復練習を行いました。
中等部は比較的易しい問題を素早く解く能力が問われますので、その対策にもこの練習は有効でした。

 

そして

こうした取り組みを続けていく中で、T君の成績は偏差値60台で安定してきました。
そして本番では自信を持って臨むことができ、見事に慶應中等部に合格することができました。
これも私の指示を信じてついてきてくれたT君やご両親の努力の賜物と感謝しております。

慶應中等部対策にオススメの教材

  • 受験算数の裏技Wチェック問題集(文英堂)
  • 受験理科の裏技Wチェック問題集(文英堂)

対策まとめ

榎本先生

慶應中等部攻略のポイントは「スピード」、「取捨選択力」です。

問題数に対する解答時間が少ないので、素早く正確に解答する能力が必要です。

日頃の学習でもスピードを意識して取り組むとよいでしょう。

また、本番ではむやみに難問に取り組んで時間を浪費しないように、基本的で確実に得点できる問題を見極める取捨選択力が必要になります。

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