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出題形式・内容の全体的な傾向
21年度入試から定員が増え、「先端クラス」入試を設けたことに伴い、若干傾向が変わった。
入試問題の内容では、国語・社会がやや難しく、浅い学習では太刀打ちできない内容である一方、算数・理科はスタンダードな内容ながら差のつきやすい問題がならび、しっかりとした基礎力のある生徒を歓迎していると見る。文系と理系で色合いが分かれるが、これは、校長が学外に発しているメッセージからも、21年度の入試結果分析からも読み取れる。
科目別出題形式・タイプ分析
科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・
要途中式
問題率
要思考力
問題率
難問
出題率
出題
タイプ
合格最低
ライン
国語 100点 50分 やや多い やや難 40%
(60%)
20%
(30%)
20%
(30%)
AB 50%
算数 120点 60分 標準 標準 33%
(33%)
16%
(33%)
12%
(12%)
AB 65%
理科 60点 30分 標準 標準 12%
(15%)
10%
(25%)
5%
(10%)
65%
社会 60点 30分 標準 やや難 20%
(25%)
15%
(15%)
15%
(15%)
60%
()内は先端クラス入試
出題タイプの解説
この学校を受験するのに向いているお子さんのタイプ
基礎学力がしっかりと身についているタイプ。
読解したことを整理し、さらにそれを記述・表現することができるタイプ。
科目別出題傾向分析
科目 出題されやすい単元・形式 あまり出題されない単元・形式
国語 説明文
物語文
漢字の書き、読み、語句
50字~100字の記述
文中の「対照」や「比較」が解くカギとなる問題
詩・短歌
文学史
段落分け
作文


算数 数の性質
割合・比
速さ・速さと比
平面図形・立体図形
還元算
N進法
植木算
消去算
平均算
方陣算
理科 物理/力のつりあい、光
化学
生物/人体
地学/天体・地層
磁石


気象
社会 地理・歴史・現代社会の各単元から出題されるが、やや現代社会の配分が高く、時事問題も頻出。
資料(史料)の読み取りがカギ。
資料は、一般の資料集からではなく、官公庁のホームページや新聞記事などから、幅広く引用される
地形や地形図は、他校に比べると出題頻度が低い。





全体的な対策や必要な能力・技術
「探求・発信型」学習を標榜する学校であり、進学実績は埼玉の私学№1といえる学校である。
計4回の入試があるが、志望順位が高いならば全て申し込み、全て受験することが重要。そうすることで、その年度の傾向をつかみながら受験することができる上に、加点対象となることもある。どれだけ着実に勉強してきたかが、文系・理系で主旨は異なるものの問われている。科目別に記した対策を、如何に実践できるかが、入試突破のカギである。
科目別対策
科目 学習すべき内容・学習方法 試験での得点方法
国語 文章を正しく読むということが強く求められている。文章の中での、「対照」「比較」「変化」などに注意して読む習慣を、日頃からつけておきたい。また、これを記述で表現する練習を積んでいることが重要である。渋谷教育学園幕張中・渋谷中、豊島岡学園中に、近い傾向を見出せる。他校の入試問題演習も行って、読解力・記述力を重点的に鍛え上げていってもらいたい。 文中の漢字や接続詞など、取れるところを取りながら、同時に文中の核となる「対照」や「比較」、「変化」を意識しながら読む。出題されたときに素早く対処できるはずだ。






算数 どの単元も基本的なところからの出題である。単元により得意不得意のばらつきをつくらないように学習を進めてもらいたい。典型的な問題が多いので、一般的な模擬試験でも、算数に関してはかなりのところまで入試対策となる。模試を多く受験する、あるいは受験しない模試でも問題を手に入れるなどして学習を進めてほしい。市川中、函館ラ・サール中、公文国際学園中、東京女学館中などと出題傾向は近く、これらの過去問演習でも対策となるだろう。 パッと見渡して、後半に1~2題、やや解きにくそうな問題を見つけられるかも知れないが、解きやすい問題が並ぶだろう。高得点勝負になるが、必要以上に意識し過ぎず、模試と同じ感覚で解きたい。







理科 図や文章が多く、一見するととっつきにくい入試問題だが、内容は基本的であり、テキストや参考書をまんべんなくやれば必ず一度は目にしている問題ばかりである。ただ基本レベルでも、きちんと理解した上で、応用レベルに進んで学習する必要がある。極めて単純な一問一答ではなく、問題の前後の関連、記述問題もあるのは、その基本をきちんと理解する学習の姿勢を問われているのであろう。 大問毎に得意なところから。30分の解答時間は、多くはないが、決して少なくもない。一発解答できるところを早めに見つけ、得点しておきたい。







社会 歴史・地理・現代社会から出題されるが、どの単元も「現代社会」と関連づける傾向が強い。「わたしたちの生きる社会」について、意識して学習してもらいたい。テキストや教科書の欄外の用語や、新聞で解説があることがらなどを、ノートにまとめ徹底して学習していきたい。『予習シリーズ』でいう「学びを深めるページ」など、テキストで学習内容と関連した事項を文章で紹介しているところも必読。同校の入試問題のリード文・資料の中には、割りと難解なものもあるため、知識を深める学習を行い対処して欲しい。秋に発売される時事問題集は2冊以上購入して、直前期はこれを中心に集中して学習したい。 リード文や資料が全体的に難しいが、全ての問題が難しいという印象は持たないようにしたい。ほとんどの受験生が答えられる簡単な問題が多くある。これを落とさないことが、合格につながる。












科目別来年度出題予想
科目 来年出題が予想される単元・形式
国語 物語文・説明文から1題ずつの大問2題構成。漢字の書き取りは、大問の中の可能性が高い。50字から100字の記述も、出るものと見込んでおいていいだろう。記述の量は減少傾向にあったが’09年度では一転増えた。「先端クラス」入試では記述の割合が高く、一般の入試では低いと予想する。この記述は、文章の内容理解に沿ってきちんと説明できるか、また問題の指示に沿って書けるかという性質のものから、文章表現の意図を問うような受験生にとって非常に記述しづらいものまで並ぶ可能性がある。理系科目が易しめなのに対し全体的に難しく、やや易化する可能性もあるが、出題スタイルが安定しており、‘09年度と同じ水準のものが出題されると見る方が適当だろう。
算数 各単元からバランスよく、難問は出題されずに展開するスタイルは、継続されるとみていい。落とせない問題が多いだろう。割合・比、速さ、還元算など、毎年のように出題される単元のものが、来年度も一行問題の形で多く出題される。試験後、難問でありながら良問という高い評価を受けそうな問題が、最後の方にあるかも知れないが1題(先端クラス入試で2題)までだろう。
理科 作図、記述を課しながら、基本的なことを問うスタイルは踏襲されると見ていい。物理、化学、生物、地学からバランスよく出題されるだろう。物理は、力のつり合いか光、生物は人体、地学は天体か地層といった頻出単元からのローテーションとなる。比較的、出題単元の予想はたてやすい。
社会 現代社会・時事問題を中心に、歴史、地理と関連づける例年のスタイルは変わらない。難しめの資料も変わらず用いられるだろう。合格者と不合格者の差が少し開くように出題が工夫されると見る。その観点から、出題量は変わらないだろうが、難易度は全体的に見ると少し易しくなると予想される。
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