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出題形式・内容の全体的な傾向
どの科目も、スピードと正確さが求められる極致の学校。
ともすると、思考力タイプの出題形式・傾向の、桜蔭や男子御三家の対極と見られ、入試問題はオーソドックスなものと思われがちである。しかし、スピードと正確さを求められながら、オリジナリティもまたあるのが同校の特色。つぶさに分析していくと同校の過去問の中で繰り返し問われているものの、塾のテキストや問題集での扱いが小さい問題が少なからずある。
科目別出題形式・タイプ分析
科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・
要途中式
問題率
要思考力
問題率
難問
出題率
出題
タイプ
合格最低
ライン
国語 100点 40分 多い 標準 12% 7% 3% 75%
算数 100点 40分 多い やや難 8% 15% 8% AB 70%
理科 100点 40分 標準 標準 7% 7% 5% 75%
社会 100点 40分 やや多い 標準 0% 0% 3% 80%
出題タイプの解説
この学校を受験するのに向いているお子さんのタイプ
自由な校風の女子学院だが、同校の入試対策をコツコツと積み上げてきた者が、入試突破を勝ち取る可能性が高い。周知のようにスピードと正確さを求められるが、それでいて、たとえば国語では、その場面では使うにはその一語しかないような言葉をきちんと言うことができるセンス、また社会・理科でも設問の意図を素早くつかむセンスがある子どもに向いている。ふだんの学習から、誰よりも早く終えられる要領を得たタイプの子どもが向いていると言える。
自由は、所与のものではなく、自ら勝ち取るものだというようなメッセージが、入試問題に込められているような気がしてならない。
科目別出題傾向分析
科目 出題されやすい単元・形式 あまり出題されない単元・形式
国語 随筆文
説明文、物語文、詩
漢字(近年はほとんど、大問として独立する)
三十字を超える記述解答、作文
俳句、短歌
かなづかい、筆順
文学史
算数 平面図形、立体図形
点の移動、図形の移動
割合・比・速さ
倍数、約数(数の性質)
順列、組み合わせ、数え上げ
確からしさ
方陣算
特殊算は全体的に他校に比べると、出題比率が低い

理科 物理(力のつりあい、)
化学(水溶液、燃焼)
生物(人体、植物)
地学(天体、気象、地質・岩石)
光、音、浮力



社会 公民
歴史(大正時代が特に多い)
地理
記述問題はない


全体的な対策や必要な能力・技術
典型的・標準的な問題は、早い段階からハイレベルまで学習しておきたい。
普段の学習から漫然とやらず、誰よりも早く解き終えることを目標にするくらい、常にスピードを意識したい。その中で、文章や問題文が何を言おうとしているのかを正確につかむ練習をする。
常に先手を打って学習し、過去問は20年度分(社会の公民・地理を除いて)解いてもいいくらいである。
科目別対策
科目 学習すべき内容・学習方法 試験での得点方法
国語 指示語の内容、一言で抽象化したらどうなるかなど、基本をおさえて学習していく。随筆文は、難解なものから新聞のコラムまで、毎年必ず出題される。大問2題を随筆文に充てた年や、また過去には大問3題全てが様々なバリエーションの随筆文から出題という年もあった。登場人物の心情という物語文の要素を筆者の心情に置き換え、筆者の主張という説明文の要素をそのまま随筆文の要素として扱えるように慣れておきたい。漢字は、大問独立となってから、やや難化している。 独立している漢字問題にまず手をつけたい。全体的に、とにかく「落とせない問題」が多い。抜き出しで時間がかかりそうであったら、飛ばして次の問題に取り掛かりたい。









算数 平面図形では、正五角形の問題や、点・図形の移動の問題が多い。
また、割合・比も頻出であり、さらに図形と比をからめた問題も多く出題される。普段からケアレスミスを絶対にしないように心がけること。また、顔はやさしくても、手をつけたところ意外な難問という問題も潜んでいる。数の性質、組み合わせ・数え上げにその傾向が多いが、日頃から問題の難易を見極める習慣をつけたい。
易しい問題から難しい問題へと単純に移行しないので、難易を見極める。一方、拍子抜けするほど易しい問題が多くある。絶対に落とせないのでケアレスミスにだけは注意。







理科 典型的・標準的な問題は、早い段階からハイレベルまで学習したい。音・光・浮力以外は、次から次へと問題集をこなしていきたい。学習を積んできた受験生にとっては、見たことのある問題ばかりになる。一度やった問題をそのまま本番でも再現できるよう、とにかく多くのものに手をつけるようにしたい。 出題の意図を正確につかみ、素早く解く。ただ焦りは禁物。
特に、物理・化学の単元では連続的に聞いていることが多く、一つ間違えると連続不正解の恐れもある。




社会 正確な知識を蓄えていきたい。また、出題形式は長文を読んでからとなる。この形式を自分のものにしたい。特に地理分野では、データの図表を読み取ること、また白地図学習を積極的に行ってもらいたい。歴史は、全国水平社や、女子学院出身の市川房枝が頻出、つまり大正時代前後にスポットが当たることが極めて多いので要注意。 Ⅰ公民、Ⅱ歴史、Ⅲ地理という順番・形式は固定されているので、得意なもの、時間がかからなそうなものから解いていきたい。






科目別来年度出題予想
科目 来年出題が予想される単元・形式
国語 長文3題、漢字の独立した1題という形式が踏襲されるだろう。随筆文は必ず出題される。あるいは2題以上出題されることもあろう。詩の出題が減少傾向にあるが、そろそろ出題されてもおかしくないので、油断は禁物である。難易度も、変わらないものと予想される。
算数 平面図形、割合・比、数の性質から、難易の高低をつけて出題されるだろう。小問集が1.だけになるか、1.と2.になるかは分からないが、サンデーショックにより、レベルの高い受験生が大挙して押し寄せた2009年度は、これを想定してか、やや難化した。反動で、やや易化するものと思われる。
理科 物理、化学、生物、地学から1題ずつという形式は変わらないだろう。2010年度は、地学は、天体か気象からおそらく出題されるだろう。生物は、人体・動物からの出題の可能性が高いものと思われる。全体的には、標準・ハイレベルの、問題集などに載っていて、一度は見たことのあるような問題が多くならぶことだろう。
社会 Ⅰ公民、Ⅱ歴史、Ⅲ地理という出題形式は変わらないと思われる。完全独立ではなく、例年のように、融合問題もあるだろう。公民は、2009年度すこし難化したので、2010年度は憲法や三権分立などを軸に基本的なことが問われる問題も多くなる見込みもある。地理は、世界地理からの出題もないとは言い切れないので、準備しておきたい。また、女子学院の学校行事(修学旅行で訪れる地方など)と関連付けて出題される可能性もある。学校研究と平行して、入試対策を行っておくとよい。
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