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出題形式・内容の全体的な傾向
国語のみならず、社会・理科でも圧倒的な記述を課す。過去には、社会で800字以内の記述問題もあった。同時に、社会と理科については、長い問題文の中に解答の手がかりになるものも書かれているので、読解力が必要。日常の出来事から真実を読み取る分析力・観察力、考えや筋道を要求される表現力が、ほとんどの問題で問われている。
算数は論理的思考力、またその説明が求められる。途中式を書くところにも部分点が与えられ、答えに至る過程が表現できていないと、大きく減点される。「どんな解き方ででもできればいい」と学校が言っており、方程式を使っても減点されない数少ない学校だが、日頃から方程式を身につけておくような学習は方法ナンセンスである(方程式を用いて解ける算数の問題は極めて少ない)。
科目別出題形式・タイプ分析
科目 配点 時間 問題数 難易度 記述・
要途中式
問題率
要思考力
問題率
難問
出題率
出題
タイプ
合格最低
ライン
国語 60点 60分 やや多い 85% 85% 25% 55%
算数 60点 60分 やや多い やや難 83% 70% 25% 60%
理科 40点 50分 多い やや難 35% 80% 20% 60%
社会 40点 50分 やや多い 70% 70% 25% 55%
この学校を受験するのに向いているお子さんのタイプ
知的好奇心があふれ、論理的にものごとを考えたり分析したりすることが得意な子どもに向いている。
学習段階では、難問をどんなに時間がかかっても自力で解くタイプ、自分の勉強のし方にこだわりをもっているタイプだといい。
麻布でなければならない本人なりの理由を持っている子どもが、多く入試を突破し、入学している。
科目別出題傾向分析
科目 出題されやすい単元・形式 あまり出題されない単元・形式
国語 物語文
漢字の書き取り(必ず文章中)
細部の読み取り、心情・情景の読み取り
比喩表現の意味
物語全体の構造
説明文、詩、俳句、短歌
文学史
言葉の意味・用法
ことわざ・慣用句
敬語、かなづかい、漢字の読み

算数 四則計算
平面図形
速さ・旅人算
割合・比
数の性質、数列・規則性
論理・推理、集合
立体図形
比例・反比例
仕事算・ニュートン算
植木算、平均算、方陣算


理科 物理
化学
生物
地学(1題ずつ出題、配点はそれぞれ同じ)
電流、熱、浮力


天体

社会 日本地理
日本の歴史
公民・時事問題

総合的な出題だが、地理分野が一問も出題されない年、公民分野が一問も出題されない年もある。
世界地理は出題されない。
全体的な対策や必要な能力・技術
解答時間が多いが、問題の中の情報量も極めて多い。解答には時間がかかっても、問題で聞かれていることを早く正確につかむ能力が要求される。
また筋道をたてて論理的に考えたり、ものごとを分析して考えたりする力が必要である。日頃の学習のし方から、どのポイントをどう見ることによって、どの答えが導かれるのかを意識し、ノートを作っていけるとよい。
科目別対策
科目 学習すべき内容・学習方法 試験での得点方法
国語 他校に比べ簡単な、漢字・選択問題は、配点は低いが確実に得点したい。
記述では、本文のことばを置き換える練習、具体的なことがらを抽象化・一般化する練習を行う。ポイントを押さえた表現、さらに細部の表現にまで配慮するようなこだわりをもって学習しほしい。
問題文は、例年5500字前後。これを15分程度で読み、解答に45分かける配分がベスト。抜き出しが出題されるときは離れたところに答えがあることが多い。




算数 平面図形、速さ・旅人算、推理・論理、規則性を中心に出題。平面図形の作図は過去問と同じパターンのものが何度も繰り返し出題されているので、過去問がベスト。20年分解いてもいいくらいである。東京出版『日々のチャレンジ演習 難関中学受験用』なども薦めたいが、やまをはるような勉強にはしない方がいい。途中式や計算を書き残しておく習慣は必ずつけたい。
筋道を立てて考え、規則を見つけ出す、自分で作図する練習が必須。
問題の難易度を素早く見抜き、解き易いものから手際よく解いてゆく。途中式は必ず書き、最後まで解ききれなくても図だけでも描いて残して、部分点を拾っていきたい。








理科 身近な生物の特徴を図鑑などで覚えておく。
実験結果や図やグラフのデータから読み取り考察する練習も必要。
全く聞いたことがないことを、問題文を読む中で、類推し、答えを導き出す練習をする。問題文が長いほど、難しそうに見えるが、実は解きやすいものが多く、その実感がもてるまで徹底的にさかのぼって過去問をやりたい。
物理・化学・生物・地学自分の得意なものから解く。
問題文が長いものほど、答えが導けるので、点を拾っていく。







社会 記述問題対策を徹底的に行うこと。
分野の枠を超えた融合問題に慣れる。
時事問題への関心、またそれに対して意見を持つようにする。
単なる一問一答的な暗記はやめ、流れや概念まで丁寧に追って学習する。
配点の高い記述問題に充分時間をかける。長い記述では、理由→結果の形式で書くことも得点に。
一問一答式、穴埋め式のものは、他校と比べても難易度は低いので自信を持って書いてほしい。


科目別来年度出題予想
科目 来年出題が予想される単元・形式
国語 文章問題では物語文一題構成。そろそろ外国作品が出題されそうなので、注意を払っておきたい。
漢字の書き取りは文章中から。
問題量や難易度は例年並と予想される。
算数 問題数は、大問6問程度と予想され、四則計算か簡単な一行問題が大問の1番に充てられるだろう。
頻出の平面図形、速さ・旅人算、規則性、推理や論理は例年どおり、この単元から残りの5題中、3~5題の出題が見込まれる。
2008年度が実にオーソドックスな出題で高得点者が続出したので、反動でオリジナリティ溢れるユニークな出題が予想される。難化する。満点狙いよりは、一問一問丁寧に解いて拾っていきたい。
理科 身近なことに関連しての出題が予想されるが、それが生物分野だけでなく、全分野で出題され得る。
ときどき、物理や化学では、塾のテキストや問題集で一度は解いているような、極めてオーソドックスな出題があり、このタイプのものもないとは限らない。地層・岩石は、出題頻度が高く、来年の出題もあり得る。
問題量や難易度は例年並と予想される。
社会 あくまで全体的に様々な角度から人文科学、社会科的全体の力が問われるので、それに応じたい。
だが、2008年度が、珍しい公民分野の出題が多くを占めたので、2年連続での公民中心の出題は予想できない。日本地理と日本の歴史のどちらかを中心とし、そこから、日本の風俗・文化を考えさせる問題になるだろうか。問題量は記述が相変わらず多く、難易度は難化が予想される。
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