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理科[ビジュアル化のすすめ]
「理科は、理解が大変だし、覚えることも多い」という声をよく耳にする一方で、「理科ほど、わかれば簡単で、暗記も楽な科目はない」という人も少なくありません。前者は理科が苦手な人、後者は理科が得意な人でしょう。
たしかに覚えることは多いですが、社会に比べればその3分の1もないくらいの量しかありません。まず暗記の全体量がそれぐらいだということを知っておくとよいかと思います。また計算問題に出くわしたら、すぐたじろいだり、匙を投げたりはしていませんか。理科の計算問題は、ほとんどが算数でいう[比例・反比例]のものです。難しい部類でも[つるかめ算]や[時計算(天体)]くらいまでしか出てきません。算数でこれを捨て問にしようとする人はほとんどいないでしょうから、やろうという覚悟があれば理科ででも間違いなくできる筈です。見知らぬ道をあてもなく歩き続けるのと、地図を片手にあとどれくらい歩けばいいか判って歩くのとでは疲労感が大きく違うように、まずは全体を知り、前に進む覚悟を決めてください。
読んで字の如く、理(ことわり)の科目です。宇宙や自然、物質について「どうしてそうなるか」という問いと、その答えを理解しやすい形にまとめたものがそもそもこの科目の原点なのですから、みんなちゃんとやりさえすれば簡単にわかるものですし、得意にできるはずです。理系はちょっと…という先入観があればまずはそれを捨て去って下さい。一番短期で仕上げられるのがこの理科なのですから。
全分野をしっかりおさらいするには、[物理]⇒[地学]⇒[化学]⇒[生物]という順番で広く(その度合いは個人差もありますが)一度やってみるのがよいでしょう。この順番は、つかめば目に見える成果(偏差値アップ)がすぐにあらわれやすいものという順番です。
そして、具体的にどんな風にしていけば理解がより進むかというと、それがビジュアル化です。
たとえば電流ならば、上のようにストローを流れるジュースと中に詰まっている食べかすというように置き換えたらイメージしやすくなるでしょう。電流をジュースに、電球つまり抵抗を食べかすに見立てたものです。食べかすが2個・3個と増えていくと、ストローの中を流れるジュースが2分の1・3分の1となっていく…これは反比例ですよねという説明なら、単に「電流と抵抗は反比例」とだけ教わるよりも忘れにくく、さらに他の反比例があらわれる単元とのつながりも強化されます。
また、南の空の動きが太陽や月と同じで、北の空の動きが反時計回りだということも、文字で見て覚えるだけでしっくりこなければ、自分で回転椅子にすわって正面と天井の眺めがどう動くか実際にやってみればいいのです。
「理解が暗記を助け」「暗記が理解を助ける」というのは、すべての科目で言えることですが、特に理科ではそれが強く出てきます。
暗記は根性からだけではなり得ません。工夫や好奇心をもって進めることで、いくらでも進んでいくものでしょう。「火星が赤く見える理由を説明しなさい」という問題が中学入試で出題されたことがありますが、その根本にある理屈は、昼間空が青く見える理由と同じです。そんな子どもの頃にだれもが疑問に思ったことの答えを得られると、知るということが楽しくて仕方なかったことをも思い出してくるかも知れません。
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